マニアック指標「多重移動平均線」とは
- 2007 07/15 (Sun)
移動平均線についてはFXや株などの投資をしたことがある人なら誰でも知っていると思うけど、移動平均線でもいろいろなものがあります。
その中の1つに「多重移動平均線」っていうのがあります。

これはドル円の日足になります。
いくつものラインがあるのが多重移動平均線です。
見た感じはなんか綺麗ですよね♪
これの使い方は知ってる人は少ないんじゃないかな!?
このインディケーターのことを知っている人も、もしかしたら少ないかも。
この「多重移動平均線」使い方ですけど、トレンドを見るのに適してます。
買い方や売り方の力関係も分かります。
上記のチャートは20本のラインを表示しています。
このラインが上に向かっている本数が多いほど買い方の力が強く、売り方の力が弱いことを表してます。
したがって上昇しやすい状態です。
反対に下降しているラインが多ければ売り方の力が強く、上昇のラインが少なければ買い方の力が弱いことになります。
したがって下降しやすい状態です。
20本のラインが水平になっていれば買い方も売り方も力がない状態です。
こういうときはボラティリティが低いときです。
方向感がでれば相場が動きやすい状態です。
上昇ラインが数本あり、下降ラインも数本あり、残りのラインは水平の場合は、買い方と売り方の力が拮抗しているときです。
これも方向感がなく相場が動きやすい状態です。
通常はこの4パターンのどれかにあたります。
それではこれを使って2月下旬のときのチャイナショックの円高局面を見てみましょう。
チャイナショックのことについて詳しく知るにはランキングへ

垂直の線の前日は、3・4本の上昇ラインがあり、下降するラインも2本ほどあります。残りは水平です。
若干買い方の力が強いのが分かりますが、水平ラインが多いことから、ほとんどは方向感のない状態が伺えます。
その翌日の長い陰線をつけた日は、上昇ラインが2・3本に減っており、下降ラインが反対に増えています。ここで売り方の力が強くなっているのが分かります。
その後さらに売り方は力を強め、相場は下降しています。
さらに、この移動平均線はサポートやレジスタンスの役目もするので、その後の十数日は移動平均線が抵抗となって上値が重くなっているのがこのチャートから分かります。
別の例も挙げてみましょう。
先週の10日にあったドル円の下落です。

1時間足になります。
垂直のラインのときは上昇しているラインは1・2本しかありません。
下降しているラインは4・5本あります。残りは水平です。
したがって売り方の力が強くなってきています。
そして下落が始まり、121.00円まで下降してます。
水平のラインは様子見している人のラインと考えられるので、どちらかの力が強くなると、その強くなった方へ水平ラインも傾くので力が増すことになるんです。
実際の市場では買いたいと思っている人が1・2人いて、売りたいと思っている人が4・5人いて、あとは動くまで様子見している人がいているわけです。
そして売り方の方が多いとなれば、様子見していた人達は売り方にまわり、売りの力が強まり、買い方を飲み込んでいくわけです。
そういう感じの見方をするのがこの「多重移動平均線」です。
多重移動平均線のその他の使い方は人気ブログランキングで。
それではこれを使って明日のドル円を見てみましょう。

ドル円の日足です。
下降ラインは3本です。上昇しているラインは10本ほどあります。残りは水平です。
まだ買い方が強いので上昇する可能性の方が高いです。
ただ下降しているラインはどれも急な下降を描いているので、売り方1本1本の力は強い状態です。
実際の相場で例えるなら、売る人の数は少ないけど、大量に売りのポジションを建ててくる人ばかり、って感じです。
したがって月曜のドル円は、売り方の力が強くても買い方の方が多いので、緩やかな上昇かもしくは持ち合いになると思われます。
その他の通貨の予想は為替ブログで。
参考になりました?
参考になったらクリックしてね。



- No Tag
- posted 10:00 |
- Trackback(0) |
- Comment(2) |
- Page Top
Comment
はじめまして。
いつも楽しく拝見しています。
最近、ミリオネアFXの内容に共感あって、
ミリオネアFXでシステムトレードを開始しようとしています。
よかったら、相互リンクお願いします。
⇒http://bigmoneybuilder.seesaa.net/
はじめまして
リンク了解です。
また来てくださいね。
こちらからも伺いますので。
Page Top