エリオット波動のエクステンション。イレギュラーなパターン
- 2007 12/23 (Sun)
前回からかなり日が開いてしまいましたね。
今回でエリオット波動については3回目になります。
前回・前々回を見ていない人は↓こちらから。
第一回エリオット波動で相場予想
第二回エリオット波動とフィボナッチ
今回はエリオット波動のイレギュラーなパターンについてです。
通常のパターンは上昇5波動、修正3波動で形成されます。
そして値幅もおおよそ同じになったり、フィボナッチの数字を掛けたものになったりします。
でもこの通りにいかないパターンも当然あるわけです。
もし全て普通のパターンで形成されるのであれば、相場なんて簡単ですし、みんな大儲けしてしまうでしょうね♪
今回はエリオット波動のイレギュラー形成パターンである「エクステンション(波の延長)」についてです。
衝撃波と呼ばれる波のうち上昇の波は1波動目・3波動目・5波動目になりますが、このうち1つがさらに細かい5つの波を形成し、値幅が大きく上昇するというものです。
この5つの波(エクステンション)は3つの上昇波(衝撃波)のうちどれかに含んでいる確率は高いのです。
そしてこのエクステンションは、1波動・3波動・5波動のうちどれか1回だけ入っていることが多いのです。
例えば3波動目で5つの細かい波を形成すれば、5波動目ではエクステンションが起こらないのです。
また1波動目や3波動目で5つの波を形成しなければ、5波動目でエクステンションとなるのです。

これである程度は相場を予想できるわけですね。
1波動目と3波動目で普通の衝撃波であれば、5波動目はエクステンションとなってガッツリ上昇すると予想できるし、
3波動でエクステンションとなれば、5波動目は普通の衝撃波にしかならないと考えられます。
また5波動目でエクステンションが起こったときは、次の修正での下降ではエクステンションの始点まで戻り、さらに、そのあとエクステンションの終点である高値まで上昇することが多いのです。
言い方を変えれば、エクステンションの5波動目を1往復半するということです。
これらである程度の相場のサイクルを予想することができます。
ちなみに1波動目でエクステンションがでることは少ないです。
1波動目というのは市場参加者がまだ上昇に懐疑的なので、波の延長は起こりにくいんですよね。

これはユーロ円の週足になります。
3波動目がエクステンションとなってます。
実際にそのときトレードしていたとしたら、
『ア』の段階ではまだエクステンションとは分からず、一見衝撃波の5波動目が終わり、今から修正ABCが始まるかも知れないというふうに思えるでしょう。
『イ』の段階で前回の高値を抜いているので、まだ修正波ではないことが分かります。
『ウ』の段階で4波動目が終わったと思われ、5波動目が始まるのではないかとと予想できます。
『エ』の段階で前回の高値を抜いて上昇しているので、これが5波動目と確定して、まだまだ上昇することが分かります。
エリオット波動は波動カウントが難しく、そのときの相場の中にいてると、いろいろなパターンが考えられます。
ただ「いろいろなパターンが考えられるから意味がない」とするのではなく、いろいろなパターンを用意しておいて、今後どういった動きをするのか準備しておくのが最も有効な使い方になります。
特に上昇中の3波動目や5波動目は強い上昇になるので、この波動の可能性が高いときに相場に入るのが最も有効な使い方です。
エリオット波動のイレギュラーなパターンはまだあります。
このシリーズはまだまだ続きます♪^^
毎月1000万円FXで儲けている人のブログ
人気ブログランキング12位へ
システムトレードだけで運用しているみたいですが。
応援お願いします。
人気ブログランキング
為替ブログ村
FC2ランキング
- No Tag
- Genre:株式・投資・マネー
- Thread:FX(外国為替証拠金取引)
- posted 19:37 |
- Trackback(1) |
- Comment(4) |
- Page Top
Comment
はじめまして。
聖杯は難しい、といわれているようで心配です。excelもつかったことがないのです。ちゅうちょしている第2の理由は取引のない期間が長いらしいことです。その間にその口座で他の取引ができますか。また、ついうっかりエントリーをチャンスをみのがしてしまう、などということはないですか。
はじめまして~
コメントありがとうございます
聖杯のマニュアルは設定の変更の仕方が書かれているので、
難しいかもですが、
普段の使い方はすごく簡単です。
エクセルといっても、聖杯の専用のボタンを押すだけなので、
エクセルの使い方を知っている必要はないです^^
シグナルが未発生中の他の取引ですが、可能です。
ただ聖杯のシグナルが発生したときは
他のポジションは手仕舞いしたほうがいいです。
もしくはレバレッジが高いFX会社であれば大丈夫かもですが。
エントリーチャンスは見逃す可能性も考えれなくはないです。
毎朝前日の4本値を入力していれば見逃すことはないですが、
もし見逃してもそのあとにエントリーできるときが多々あります。
もしエントリーを見逃して、しかもエントリーチャンスが来ない場合は
次のエントリーが来るまで待機する方がいいと思います。
大雑把な説明になりましたが、お分かりになりましたでしょうか?
もし分からないようでしたら、再度コメントをいただけますでしょうか。
ブログへのコメントはなぜこの記事なのかちょっと疑問ですけど^^;
それでは今後もよろしくお願いします。
(ア)の段階で5波動目が終わり、修正波が始まるかもとありますが、仮に(ア)までを5波動と捉えると1波動目までのラインの引き方を見る限り3波動目が一番短く見えますが、原則に3波動目が一番短くなることはないとあるので、(ア)の段階で考えられることは、測点が間違っているかすでにエクステンションが始まっていると考えるのは間違いでしょうか?
こんにちは
スキャるさんの仰る通り、原則を重視して、アの段階で5波と考えるのはおかしいことになります。
ただ、私の考え方は原則を重視していないです。
例えば、4波の終わりと1波の終わりは重ならないとありますが、私はあまり重視していないです。
その理由は、この原則を貫くと、トレンドがしっかりできている必要があり、でも為替市場は、特にドル円は、揉み合い気味の動きが多く、この原則を抜いたときのカウントが上手くいくことが多いです。
同じように3波が長いというのも、この原則を抜くと、カウントが上手くいくことが多かったりします。
なので、原則は原則であって、例外もある、という考え方をしています。
今回の記事や、フェイラーなども、これも例外の考え方なので、例外は常にある、と考えた方がいいのではないかと思います。
質問のすでにエクステンションが始まっていると考えてもいい場面かとは思います。
ただ実際のトレードとなると、迷いが出る場面でもありますが。
エリオット波動をトレードで使おうと思うと、自信があるカウントの場面か、相場観がしっかりしているときしか使えないことが多いんですよね。
Page Top